六つ子麻雀格闘倶楽部〜おそ松さん21話「麻雀」の解説と考察に見せかけた妄想〜

2016.03.03 02:14|
はい!!!!放映されましたね、おそ松さん21話、「麻雀」!!!!!麻雀!!!!!!
正直ガチ麻雀をやるとは思っていませんでした。打ち筋妄想(いっこ前の記事だよ)とかしてたけど、六つ子のことだしどうせはちゃめちゃなことやるんだろ~(最後ははちゃめちゃになったけど!)と思ってました。前半は普通のガチ麻雀でした。
松と麻雀が大好きでよかった、めちゃくちゃおもしろかったしめちゃくちゃ笑ったし、そしてただ麻雀をやってるだけにも関わらず、いつもと変わらない圧倒的な情報量に窒息しそうでした。松ヤバい。

麻雀回を観たあとはなにかしらそれを受けたものを書こうとは思っていたのですが、ついったーのTLで「麻雀まったくわからないので解説待ち」とおっしゃってる方が意外に多かったので、解説&考察に見せかけた妄想を書こうと思います。
麻雀をまったく知らない方にも少しは雰囲気が伝わるように……そして知っている方にも楽しんでいただけるように……書くぞ……!

ちなみに麻雀のルールや用語、役の説明などはかーなーり簡略化して細かいことは省いています。麻雀をご存知の方から見ると「説明たりねーだろ!」と思われるかもしれませんが、そこまでの説明はここではいらないだろう、と意図的に簡略化しておりますので、ご容赦ください。



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*麻雀のルール*
ここでは最低限のことだけ説明します。麻雀は、
二萬三萬四萬七筒八筒九筒三筒三筒三筒北北北七索七索
こんな感じで、14枚で形を完成させるゲームです。まず最初に13枚が配られ、山(伏せて積み上げられている牌のことです)からひとつ持ってきて(これを「ツモる」と言います)、いらないのをひとつ捨てて(これを「切る」と言います)、ということを繰り返してゆき、一番最初に形を完成させたひとが得点をもらい、最終的に一番点数が高かったひとが勝利、という、まあ基本は単純です。13枚の形が揃い、14枚目を自分でツモってくるか、あるいは他の人が切るかして完成形となることを「和了り(あがり)」と言います。
画像を見ていただけるとわかると思うのですが、基本、形は3つ、3つ、3つ、3つ、2つ、の組み合わせで作らなければなりません(例外もあります)。この3つというのは、たとえば画像のように2・3・4だとか7・8・9だとか連続した数字を3つ作るか(これを「順子(シュンツ)」といいます)、3・3・3、北・北・北のように同じものをそろえるか(これを「刻子(コーツ)」といいます)しなければなりません。残りの2つの組み合わせは同じもの2枚でなければならず、これをアタマとか雀頭(ジャントウ)とか言います。牌の種類は、一萬、二萬などの漢数字に「萬」がついた萬子(マンズ)、小さい丸が描いてある筒子(ピンズ)、竹みたいなのが描いてある索子(ソーズ)、そして東西南北などの字が書いてある字牌があります。
というわけで、数字が連続しているか、あるいは同じ種類の牌の同じ数字か、同じ字牌で3つの組み合わせを4つ、同じ牌2枚のアタマを1つ揃えることを目的とする、基本そこだけ抑えておいていただければなんとかなる……と思います!
と思ったら大切なことを忘れてた!役だ役!形を揃えても、麻雀は「役」というものが最低ひとつないと和了れません。リーチも役のひとつです。有名かつよく出やすいのは「タンヤオ」や「ピンフ」などですね。ちなみに上の画像は、役がなにもないので、リーチをするか、和了り牌を自分でツモってこないと和了れません。あっ、あとあと、牌は34種類あり、1種類4枚です。
※追記:あとこれも説明しておいたほうがよかった……通常、麻雀は各家25000点もって始めます。これを覚えておくと、おそ松兄さんが十四松に振り込んだ12000点や、カラ松兄さんが張っていたのに和了らなかった手がどれだけ高い点数かがわかると思います。

あ、あとそれから!文中で記載する際、萬子はm、筒子はp、索子はsとしています。



*東一局6巡目(?)*
さて、まずは雨の夜、OP後に始まった東一局を見ていきます。ちなみに麻雀は、東南西北(トンナンシャーペー)、それぞれ一局~四局まであるのですが、現在は南四局までの半荘戦(ハンチャン)と呼ばれるものや、東四局までの東風戦(トンプウ)と呼ばれるものが一般的です。
ていうかここで詳細に描かれるのは一巡のみで、たった一巡で読み取れるものがあるのか?感じなんですが、麻雀がわからない方向けに、あそこでは一体なにが行われていたのか、を解説したいと思います。
後にカラ松が述べる各キャラの打ち筋は、とりあえず一旦置いておきます!

おそ松兄さんがリーチをかけました。
自分の手牌は常に13枚あるわけですが、あと1枚で形が完成する状態をテンパイと言い、リーチというのは「おれの手作りは完了したぜ!あとは待つのみ!」と周囲に宣言することです。リーチをしたら、それ以降、手牌はいじれなくなるので、誰かが自分の和了り牌を捨てるか、自分で自分の和了り牌をツモってくるのを待つのみになります。テンパイしている人の和了り牌を捨ててしまったら(=このことを「振り込む」と言い、和了った人側からは「ロン和了り」と言います)その人が点数を支払い、テンパイしている人が自分で和了り牌を引いてきたら(これを「ツモ和了り」と言います)他の三人が点数を支払うことになります。なので誰かがリーチしたら、和了り牌を捨てないようにしつつ、その人より先に和了ることを目指さなければならなくなります。あるいは、もう自分の和了りを完全に放棄してひたすら振り込まない牌を捨てていく(これを「ベタオリ」と言います)こともあります(自分の捨てた牌では和了れないので、リーチした人が捨てた牌と同じものは絶対安全です。これを「現物(ゲンブツ)」と言います)。振り込まないようにしつつ自分の和了りを目指すには、リーチした人が捨てた牌を見て、どういう手牌なのか、なにをツモッてきて、なぜその牌を捨てたのかなどを考え、「この牌はヤバいんじゃないか」「ここは安全だろう」と、危険な牌を予測しなければなりません。

さて、ここでおそ松兄さんの捨てた牌を見てみましょう。
南九索七筒一萬四萬横北
捨て牌が6枚あるので、6巡目リーチです。
……6巡目?これ、おかしいんですよね。チョロ松が起家(チーチャ、一番はじめの東一局の親のこと)で親(一番最初にツモッて捨てる人、その人から反時計回りに東南西東となり、順番にツモッていくことになります)。東南西北の順に、チョロ松、トド松、十四松、おそ松。なので、ツモ順はおそ松が一番最後。おそ松の捨て牌が6枚あるなら、他の三人も6枚で、チョロ松が捨てるのは7枚目じゃないとおかしい。なのにおそ松が6枚、他三人は5枚。……たぶんまあ単純な脚本のミスだと思うんですが、最初はおそ松兄さん親で設定してたのかなあ、と邪推してしまいます。
まあそれは置いておいて!便宜上6巡目と言うことにして、おそ松兄さんがリーチをかけた後の他家の反応を見ていきましょう。
各家、捨て牌に関しては画面が不明瞭なため、クエスチョンマークをつけており、実際には違う可能性があります。

・チョロ松
捨て牌:北西八索九索八索

手牌:二萬三萬七萬九萬二筒二筒四筒五筒南南發發發ツモ六筒

セリフ:「チッ、早いな……手役は何だ。タンピン系と読むのが妥当、そしてたぶん好形だろうね。リーチ宣言牌の北は場に2枚切れの安牌。両面両面の一向聴だった可能性が高い。つまり……ツモ切りの四萬筋ならまだ通りやすいか」

結果:七萬切り

チョロ松、ここで2m3m7m9mのいずれかを切れば一向聴(イーシャンテン、あと一つ有効牌が来ればテンパイになる状態であること。あと二つなら二向聴(リャンシャンテン)、三つなら三向聴(サンシャンテン)です。ちなみに牌が配られた最初の状態では、三〜四向聴が平均だと言われています)です。チョロ松は親です。親というのは、和了ると点数が子のときの1.5倍になり、さらに和了り続ければ連荘(レンチャン、自分の親を続けられる)できます。ですが、他家がツモ和了りをすれば、子の1.5倍の点数を支払わなければなりません。なので、親番では多少突っ張ってでも連荘のために和了りを狙うのがまあ一般的です。

さて、ここでチョロ松は一体なにを言っているのか。
おそ松兄さんの手牌はどうなってるんだろう? 捨て牌を見る限り、たぶんタンヤオ(1・9・字牌を一切使わない役)とピンフ(アタマ以外がすべて順子で、アタマが役牌ではなく、かつ待ちの形が両面待ち(リャンメンまち、5・6と持っていて、4か7が来たら和了りというような形)の役)を作っているだろう。そして待ちはいい(=和了れる牌の種類が多い)。そしてリーチ宣言牌(テンパイした際に捨てた牌、横にした牌)が、他のヤツがすでに捨てていて、河(みんなが捨てた牌)にもう2枚出ている牌。ということは、北をリーチ宣言用の牌として保持していた可能性がある(リーチした後、その巡でロン和了りするか次の巡でツモ和了りすると「一発」という役がついて点数が上がりますが、他家がポン(人の捨て牌をもらって刻子にしてその3枚を見えるようにさらすこと)、チー(人の捨て牌をもらって順子にして以下同じ。これらを「鳴く」と言います)をすると一発がなくなります。これを一発消しと言いますが、一発消しを防ぐため、絶対に鳴かれない牌をリーチ時用の牌として保持することがあります)。リーチ宣言牌を保持し、その状態で7pや4mなどを切る余裕があるということは、待ちがよっぽどいい状態だったんだろう。たとえば23456mなどを持っていて、147mの三面張(サンメンチャン、和了り牌が3つということ)などの可能性もあるし、普通に考えても両面待ちだ。が、4mはおそ松兄さんの捨て牌にあるし、しかもツモ切り(手牌から出して捨てたのではなく、引いてきた牌をそのまま捨てた)。ということは、2・3を持って1・4を待っている可能性や、5・6を持っていて4・7で待っている可能性はないと考えられる。7mは和了り牌ではないはずだ。

……ということです……長いうえに補足説明が多すぎてごちゃごちゃしてるね!ごめんね!まとめると、つまり、自分の勝ちを放棄せず、きちんと思考し、その結果わりと強気に出たということです!
えーと、感想を言うと、これは麻雀を打ち始めてキャリアが長い人の思考という感じです。初心者はまずここまでは考えられない。さらに、チョロ松は南という安全牌(おそ松兄さんの現物)を持っているので、日和った思考の人ならここで南切りしちゃうんじゃないだろうか。が、親なのでそうはせずに、自身の和了りを捨てず、きちんとおそ松兄さんの捨て牌から危険牌予測をしているので、経験が長い人の一般的な打ち方だなあという感じがします。
リーチが早いとタンピン系とはよく言われるけど、それは根拠に基づくものではなくいわゆるオカルトですね。チョロ松はそういう理由でタンピン系と判断したのではなく、おそ松兄さんの捨て牌に字牌と9sや1mがあることからそう判断したんでしょう。


・トド松
捨て牌:八萬九萬北一筒三筒

手牌:五萬六萬七筒九筒一索三索四索六索八索八索白中中ツモ西

セリフ:「七萬?一発目に?おかしいよ、親番だけど、打ったのがチョロ松兄さんだからな……向聴……聴牌?でも聴牌なら、東発親番を理由に即リーで追いかけてもいい。いや、六萬のワンチャンスって可能性もあるね。でも、生牌……ペン七萬やシャンポンも否定できないのに……ま、とにかくこの手、押す理由はないね」

結果:七筒切り

トッティは一体なにを言っているのか。
リーチ一発目にチョロ松兄さんが切ったのが7m?場にまだ一枚も出てない牌を切るなんて……89mで7mを待ってる可能性とか、シャンポン待ち(3つのセット3つが完成状態、残りが例えば55・77などでどちらかが来れば和了れる待ちのこと)の可能性だってあるのに、そんなとこよく切れるな……ぼくから見るとチョロ松兄さんが切った7mはわりと危ない牌に見えるけど……そんなところを切ってくるということは、チョロ松兄さんもテンパイしてるのかな? おそ松兄さんだけじゃなくてチョロ松兄さんもテンパイかよ!ぼくの手は良くないし、オリよう。おそ松兄さんが捨ててる絶対安全牌の7p切りで。

ということですね。
ただこれ、わたし「六萬のワンチャンスって可能性もあるね」の意味がどうしてもわからないんですけど……
麻雀における「ワンチャンス」と言うのは長くなるので説明を省きますが(こちらを参照してください!)、6mのワンチャンというのはありえないので、あるとしたら「6mを壁にしたワンチャン」なんですが、6mはトッティからは2枚しか見えていないはずなんですよね(自分の手牌と十四松の捨て牌)。ううん……?となったんですが、どなたかこれわかる方は教えてください……
※追記:ご指摘いただいたので追記!これたぶん、「トッティから見て6mがワンチャン」ということではなく、「『チョロ松から見て6mが壁になっているので7mがワンチャン』だとトッティは予想している」ということですね!
上で「ワンチャンス」について説明したページをリンクしているのでいらないかとも思うのですが、一応解説しておきます。たとえば手牌のなかに6mが2枚あって、場には6mが2枚捨てられているとします。そうすると、自分からは6mは4枚すべて見えていることになりますね。と、すると、ほかの誰かが、5・6を持っていて4・7を待っている、6・7mを持っていて5・8を待っている、という可能性はなくなるので、4578mは安全だという推測ができます。ただし、4は2・3を持っていて待たれている可能性、5は3・4を持っていて待たれている可能性があるので除外、なので、6mが4枚見えている場合、6mが「壁」になっていて、7m8mが「ノーチャンス」と言います。これの1枚少ない、3枚見えている場合が「ワンチャンス」です。残りの1枚を誰かが持っている可能性があるのでノーチャンスより頼りにはなりませんが、ほかに推測する要素がないときには頼りになります(もともとノーチャンス・ワンチャンスという考え自体、両面待ちにしか通用しないんですけれども)。
で、ここでトッティは、6mは自分の手牌に1枚、場に1枚捨てられているので、残り2枚をチョロ松が持っている=チョロ松から6mは3枚見えている、よって、チョロ松は6mを壁にして7m8mをワンチャンスと考えて7mを捨てたのではないか……と、予測しているということになります!なるほど!そういうことだ!


つまりトッティはリーチしたおそ松兄さんに続いてチョロ松もテンパイしていると予想して、自分が和了ることはあきらめ、振り込まない安全牌だけを捨てていくことにした、というわけです。
感想としては、6巡目でおそ松兄さんテンパイ、チョロ松一向聴、十四松一向聴なのに、トッティは三向聴なんですよね。お兄ちゃんたちと比べて運悪いね、トッティ!いや6巡目一向聴は十分早いので、お兄ちゃんたちが配牌と引きがいいって考えるのが普通なんですが、比べると不憫になってしまいますね……
で、この思考ですが、ビビリすぎ考えすぎという気がします。早いリーチはそこまで考えても仕方ない、とりあえずスジでいくくらいしかない。まあトッティのこの手牌なら分が悪いので誰でもベタオリだと思います。ベタオリなんだから、そこまで考えずに現物から捨てていけばいいよ……

・十四松
捨て牌:九筒二索七索六萬發

手牌:一萬一萬二萬三萬八筒八筒五索五索東東北中中ツモ三筒

セリフ:「七筒……?オリたな。今のうちに立直者の現物を切っておいて、後々追いかけ立直が飛んできそうな親に対しての危険牌を先に処理したんだね。にしても、気になるのはドラがどこにあるのか……七対ドラドラだから、簡単にオリるわけにはいかないけれど……立直者は三巡目にドラ表の七筒を手出し……で、その後に一萬四萬……つまり、あの七筒切りで、ドラの対子を固定したんじゃないかな。(8p・8p?)ってことは……メンピンドラドラで満貫?それか、タンヤオがついて、裏まで乗れば跳満まで……でもなあ……そうなると何で親は押したんだろう?ドラやダブ東はないはずなのに……あっ、もしかして、結構筒子に染まってるとか?ううん、ドラはあっちかも!」

結果:北切り

さて十四松はなにを言っているのか。
トッティが捨てたのはおそ松兄さんの現物の7p、ってことはもうあきらめたのか。でもただ現物を捨てたわけじゃなく、それはテンパイ気配のあるチョロ松兄さんに危なそうな牌でもある。それをチョロ松兄さんがリーチする前に先に切っておくとは、よく考えてるな……で、ドラはどこにあるんだろう。ぼくの手はかなり高めの点数を狙える手だから、和了りをあきらめたくない……けど、おそ松兄さんは1mや4mを捨てる前、かなり早い段階にドラ表示牌(伏せて積み上げられている牌の中で、一枚だけ表向きにされているもの。これの次の数字の牌(1だったら2が、2だったら3が)「ドラ」というものになり、和了ったときにドラが手牌にあるとある分だけ点数が上がります)の7pを手牌の中から捨ててる。あんな早い段階で捨てるということは、ドラである8pを2枚持っていて、それをアタマとして固定したかったからじゃないかな。もしドラを2枚持ってるなら、高得点確定、裏ドラ(リーチをして和了ると、さらに裏ドラというものができます。効果はドラに同じ。リーチしなかった場合、裏ドラはありません)が乗ったらさらにヤバい!おそ松兄さんの点数高そう!……でも、じゃあなんでチョロ松兄さんはリーチ一発目にあんな牌を切ったんだろう?ぼくがドラを2枚持ってて、おそ松兄さんが2枚持ってるなら(牌の数は一種類4枚です)、チョロ松兄さんはドラを持ってないし、東(親から反時計回りに東・南・西・北、となり、自分の方角の字が書かれている牌を刻子として3枚集めると、それが役になります。また、東場は東が役に、南場は南が役になります。つまりチョロ松が東を3枚集めれば、自分の風、さらに今は東場なので場風となって、役が2つ分となります。親のダブ東は点数高いので「ちっ」って感じです)もぼくが2枚持っているから、チョロ松兄さんが3枚揃えているということもない。それでも強気な牌を切ったということは、もしかして筒子で染めてる?(3種類のうち、1つの種類の牌だけで手作りすることを「染める」と言います。高得点なので、警戒しなければいけません)さらに、もしやドラはおそ松兄さんじゃなくてチョロ松兄さんが持ってたりする!?

……というわけです。長い!要は、自分も高得点いけそうな手になっているので、あきらめたくはない。チョロ松兄さんも点数高い手ができてそうでヤバい。でもオリたくない。運良くおそ松兄さんとチョロ松兄さんの現物があったから、ここはひとまずそれを捨てよう!という感じです。

十四松、七対子(チートイツ、通常の3枚のセット×4、アタマ1組ではなく、2枚の組み合わせを7つ作る役です)ドラドラの一向聴ですね。リーチをかければ満貫(マンガン、8000点の高得点)以上確定です。さらに鳴いても役牌(場風牌、次風牌、白發中のどれかを3枚揃えれば一役)対々和(トイトイホー、手牌をすべて刻子で作る役)にできそうないい手です。6巡目にこの手ができあがっているというのはなかなか引きが強いと思います。
感想としては、十四松がトッティに対して予想していた「オリるときにただ現物を捨てるのではなく、他家の危険牌になりそうな牌を先に処理する」というのは麻雀にある程度慣れている人にはよくある打ち方で、さらにそれを自分が実践しているのではなく、「あの捨て牌はきっとこういう思考で捨てたんだろう」と他家に対して分析するあたり、あとドラの場所を気にして予測するあたり、十四松もちゃんと頭使って考えてんな!株やってるくらいだもんな!そして6巡目にこの手牌、かつ安全牌を持っているあたり、運がいいな!そりゃ株で儲かるわ!という感じです。


で。
この局では、結局誰もおそ松兄さんの和了り牌を捨てず、そしておそ松兄さんもツモらず、流れということになりました。流れた場合、テンパッている人は自分の手牌をさらします。おそ松兄さんはどんな手牌だったかというと……
西西七索七索七索三索四索五索一筒二筒八萬八萬八萬待ち三筒

……というわけでした。
えーと、これは裏ドラが乗らなければ、役はリーチのみ、1000点です。点数としては最低です。そして待ちはペンチャン待ちと言われる、1・2を持っていて3を待つ、8・9を持っていて7を待つという、まったくよくない形。
チョロ松、トド松、十四松が散々考えを巡らせ、いずれの3人もおそ松兄さんの手は高いものだと予測し、トド松はベタオリ、チョロ松・十四松はおそらく必死に回し打ち(振り込まないように危険牌を避けて切りつつ、自分の和了りも目指すこと)をしたにも関わらず、ふたを開けてみたらこれです。振り込んでも全然痛くなかった。1000点くらい振り込んでもなんでもありません。三人としては、そりゃねーよあーーーー振り回された!!!!!!という感じだと思います。

……というわけで、とりあえず、冒頭で展開された東一局のあの一巡を解説してみました。
三人はえええそんな手かよ!!!!という反応をしていましたが、実際は安手なのに高い手だと思わせて警戒させることに成功しているので、おそ松兄さんのこの手が六巡目で揃えば、リーチをかけるのはおかしくないと思います。これはまあほんとうに個人個人の麻雀観によるのですが、わたしはテンパイ即リー(テンパイしたら、よりよい待ちになったり高い点数の役ができるのを待たず、即リーチをかけてしまうこと)は麻雀において正しいと思っているので……



*カラ松が語る六つ子の打ち筋*
で!次はカラ松ナレーションで送られた、六つ子それぞれの打ち筋についてです。

・おそ松:「おそ松の麻雀ポリシー、それは全ツッパ。カンチャンペンチャンはもちろん、単騎の即リーも厭わない。しかも一度鳴いたらオリない。親リー相手だろうが押しの一手。押して押して押しまくる!ゆえに……(十四松「ロン!12000!」「ロン!12000は12300!」トド松「ロン!インパチ」)守備力が皆無!飛び率が100%! オーラス知らずのおそ松!」

「全ツッパ」というのは、他の人がリーチをかけようと、テンパイ気配があろうと、絶対オリずに危険そうな牌でもがしがし切っていく打ち方のことです。カンチャンとは、5・7を持っていて、6を待っているというような、真ん中待ちの状態。ペンチャンは、1・2を持っていて3を、8・9を持っていて7を待っている状態のこと、単騎待ちは、2枚揃えなければならないアタマを1枚しか持っておらず、それがもう1枚来るのを待っている状態で、いずれも待ちとしては全然よくありません(よい形の待ちとしては、三面張=和了り牌が3つ、四面張、五面張などは普通にあるし、さらに八面張などということも有りえるので)。上で述べましたが、親は和了った場合、得点が子の1.5倍となるので、親がリーチをした場合は即オリる判断をする人も多いです。が、おそ松兄さんは突っ張る!オリない!どんなに待ちが悪かろうが点数が低かろうが目指すのは自分の和了り!!ヒュゥーッ!!

まあそれで飛んでれば(飛ぶ=点数がマイナスになることです。通常は、誰かが飛んだらその時点でゲームは終了になるのですが、続ける場合もあります)世話ないのですが、でもおそ松兄さんみたいな打ち方をする人、普通にいっぱいいます。リーチ率が高いから、やってて楽しいんですよ。リーチかけられるの、気持ちいいんです。あとフリテン(和了り牌を自分で捨てていてしまって、ロン和了りができないこと)が一番悔しいし、考えるのも待つのも嫌だから即リーチというその姿勢、すごくわかります。そしてこの打ち方は、というかこの打ち方をしているおそ松兄さんは、それで飛んでも後悔しないんじゃないかと思います。後悔するようなら打ち方変えるでしょう……自分のポリシーを、生き方をつらぬくおそ松兄さん……
この打ち方、かなりギャンブルにのめり込むタイプの打ち方だなと思います。負けてもいいから賭ける!だって勝てたら気持ちいいから!勝つところを想像するのは気持ちいいから!戦略的に撤退するよりも、そっちの快感のほうがずっと大きいから!!なによりおれは勝てるって信じてるから!!!
……というノリで、麻雀に限らず競馬でもパチンコでもがしがし突っ込むんでしょうね、おそ松兄さん……その姿勢、嫌いじゃないです。


・トド松:「一方トド松の麻雀は一味違う。最速最強を謳う鳴き麻雀。スピードだけじゃない、時にはあえて下家に甘い牌を下ろし、ライバル同士の潰し合いを演出!ただし……(十四松「立直!」一松「立直」チョロ松「ポン」トド松「えーっ!!三人聴牌!?」)押されたら小便チビるほどのメンタルの弱さ。長考最高時間40分。ベタオリの貴公子 トド松!」

「鳴き」というのは上で一度解説しましたが、他の人が捨てた牌を自分の手牌にすることです。たとえば1・3と持っているとき、上家(=自分の左手側に座っている人)が2を捨てたら「チー」ができます。順子なら1・2、2・3、8・9など、どの形でも可能です。チーは上家からに限りますが、たとえば1・1と持っているときに1が捨てられたらそれをもらって刻子を作る「ポン」は、誰からでも可能です。
この「鳴き」がうまく使えれば、すごく強くなるんですよ。麻雀では鳴くと基本的に点数が下がるのですが、けれどその分早く手を進めることができるので、他家が和了る前に自分が早和了りをすることができる。「他の人に和了らせない」という考え方は、特に短い東風戦などではとても重要になってきます。東一局を見ると、トッティ、配牌がよくないんですよね。ああいう風に配牌が悪いとき、即座に「今回は鳴いてさっさと早和了りしよう」という決断ができて役作りをできる人は強いです(鳴き一通とか鳴き三色とかね)。と言っても、鳴き麻雀をする人で強い人って現実では滅多に見ないです。それだけ鳴きを上手くするのは難しいということだ。
また、「あえて下家に甘い牌を下ろし、ライバル同士の潰し合いを演出」というのは、自分の手が悪いとき、和了れそうにないとき、他家同士で殴りあわせるように仕向ける、あるいは他家が高そうな手を和了りそうなときに別の人に鳴かせて手を進め、さっさと安手で和了らせる、かつ自分は振り込まない、ということだと思います。これは相当な技術というか、相手の手の内と危険牌を予測する能力がないとできない。トッティすごい。
……が、突っ張らない。他家がリーチしたり、テンパイ気配があったらあっさりオリてしまう。いやそこはさー……得意の鳴きを使って突っ張ろうよ、ていうか鳴きを得意として多用してる時点で手牌は少なくなってて、当然安全牌も少なくなるんだから、鳴き麻雀やるのに他家がテンパったらベタオリって悪手だよ……押されずに突っ張ってさっさと早和了りしちゃえばいいのに、少ない手牌でベタオリしてどうする!そんなところでメンタルの弱さを発揮してどうする!?賢いのに!もったいない!かわいいね!!という感じです……
まあ麻雀で「確実にここはオリるべき」という場面はあるものなんですが、逆に「ここは突っ張るべき」という場面もあります。突っ張るべきときに突っ張れない人間は弱い。麻雀は振り込まないゲームではなく、和了るゲームだ。がんばろうトッティ。
ちなみに一瞬作画が変わったのは『哭きの竜』というマンガのパロディですね。鳴き麻雀をモットーにしている主人公のマンガで、ヤクザと抗争したりしてめちゃくちゃおもしろいです。「あんた、背中が煤けてるぜ」が主人公の名台詞。


・チョロ松:「チョロ松……守備型の理論派デジタル雀士。場況読みに長け、その場その場の最善手を尽くす。流れやツキは一切信じない。最強に分類される麻雀。ただし……(チョロ「り、立直!」)嘘をつけない性格が災いし、待ちが目に出てしまう。ロンは絶望。ノーリターンなオープンリーチ チョロ松!」

デジタル打ちがなにかと言うと、ロマンを求めない、牌効率を至上のものとする打ち方のことです。
ロマンを求めないというのは、「ツキ」とか「流れ」などを一切認めないことです。ツキとは運がいい状態のことで、「今はツイてるから絶対この手は伸びる」などと信じて打ったり、また「今はあいつに流れが来ている、あいつの手は高そうだ」と警戒したり、と麻雀においてはオカルトを信じる人は未だに結構います。
デジタル打ちはそれらを一切廃して、牌効率(点数や形の綺麗さよりも、テンパイまでに至る最短の道のりを計算し、最も効率のよい打ち方をすること)だけを考えます。たとえば三色同順(サンショクドウジュン、三種類の牌で同じ数字の順子を三つ作ること)が作れそうだけどペンチャン待ちになってしまうとき、両面待ちができる牌をツモッてきたら三色をあきらめて、ペンチャン待ちの牌を捨てたりするのがデジタル打ち。綺麗な手作りをしたがる人は、ここで三色を維持します。
デジタルは、極めればめちゃくちゃ強い打ち方です。効率を考える頭のよさがないとできませんが、東一局を見るかぎり、チョロ松はそれなりの頭を持っているように見えます。
が。待っている牌が顔に出る。たぶん、視線の動きや理牌(リーパイ、自分の手牌の並べ方)のくせで兄弟にはばればれなんでしょうね。オープンリーチというのは、リーチする際、手牌をすべてさらして、待っている牌が他の人にわかるようにし、ロン和了りの際には点数が跳ね上がるというもの(ローカルルールのひとつで、雀荘などでは採用されていないことのほうが多いです)。いくつも鳴いてしまって手牌に和了り牌しかない場合などを除き、まあ振り込みはしませんね。通常のリーチがオープンリーチと変わらない、デジタル打ちをしているのに、デジタルとはまったくべつの要因で弱くなってしまうチョロ松、かわいそう……
と思うんですが、でもチョロ松、「おれがテンパってもなぜかロン和了りができない」ということから、「ならばツモ和了りを目指せばいい、そのためにツモる確率を少しでも上げるため、多面張(タメンチャン、いくつも和了り牌があるテンパイ状態)を目指そう」とかならないところが……なんというか……いやでも「ツモ和了りができない」とは言われていないから、ツモで和了ることもあるのかな。それなら、たとえノーリターンオープンリーチだろうと、六つ子のなかでは普通に強いほうなのではないかと思います。


・十四松:「十四松……説明不能のオカルトシステム(1s、2s、2s、3s、3s、4s、6s、7s、8s、1p、1p、7m、7m、「1000点!」)なんてことない安手……が、これをきっかけにゾーンに入る。十四松タイムは絶対攻撃時間。乗れば何人たりとも阻めない。ただし……(十四松「ロン!」一松「あ……?それ少牌じゃない?」)テンションアップと同時にチョンボ率も大幅アップ! フリテンの暴君 十四松!」

はい来ました、オカルトを真っ向から否定するデジタル打ちのチョロ松に対して、オカルトじみた打ち筋の十四松!一度スイッチが入ると、流れもツキも全部持っていき、バカヅキしまくって連続で和了りまくる人ですね。
最初に「1000点!」で和了ったときは、リーチなしピンフのみのロン和了りなんだけど、このなかのなにがゾーンに入るきっかけになってるんだろう……?門前(メンゼン、鳴かないで手作りすること)でリーチをかけないで和了る、みたいな条件かな……
そしてテンションが上がると同時に大幅アップするという「チョンボ」とは、ルール違反のことを言います。たとえば、テンパイしていないのにリーチをかけてしまったり、和了り牌ではないものに「ロン」と言ったり、自分が捨てている牌にロン宣言をしたり……などですね。十四松が指摘されていた「少牌」というのは、常に13枚なければならない手牌が、それより少なかったということです。少牌は、ツモるのを忘れて切ってしまう、という状況で起きることが多いんじゃないかな。「なんでそんなアホなミスを!?」と思われるかもしれませんが、徹夜でやっていたりして、ずーっと続けてると頭がぼーっとしてきて普通にやらかすし、ほかの人もまた同様で、すぐに気づかれないことも多いです。
チョンボは罰則として8000点支払うのが一般的です。でも絶対攻撃時間に入って、高得点の和了りを連発していれば、8000点は痛くないんじゃないかな……たぶんそれで絶対攻撃時間はストップして終了だと思うので、その後いかに振り込まないか、稼いだ点数を守るかが十四松は勝負の要となりそうですね。
まあ完全にオカルトな存在なんですが、ゾーンに入ると止められない、みたいな人はいます。実在します。流れを完全に持っていって、「誰かこいつを止めてくれ……!」という感じで和了りを連発する……
デジタルのチョロ松にとっては真っ向から否定しなければならない存在ですね。でも麻雀をやっていると、ツキとか流れとか信じざるをえない、そしてこいつはなにかオカルト的な能力を持っているとしか思えない場面に結構出くわすんですよ……
十四松はいわば“牌に愛された特別な子”だけど、意図したものではないとはいえ自らそれにブレーキをかけて止まっちゃうということで、まあ、かわいいですね。


・一松:「一松か……異様な捨て牌、異様な鳴き。早さも打点もまったく読めないブラックボックス麻雀。ただし……普通に弱く、普通によく負け、機嫌が悪い。卓がえしの一松!」

異様な捨て牌、異様な鳴き、というのは麻雀マンガなどのフィクションではよく見ますね。たとえば「流れ」を変えるために意味のない鳴きをしてその流れを止めたり変えたり、リーチ後必ずツモる能力者相手に、ツモる牌をズラすために鳴いたりだとか。あるいは手元に来る牌の種類がかなり偏るために、捨て牌が異様になるだとか。
一松にも十四松のようなオカルト能力があれば、異様な捨て牌・鳴きになり、そして捨て牌、さらされた牌から手役がまったく想像できないため、そのブラックボックス麻雀は他家からしたら恐れなければならないものになるのですが、べつにそんな能力はなく、ただ弱い……と……
現実にも異様な鳴きをする人はたまにいるんですが、まあ弱いです。強い人は見たことがないです。
オカルト能力を持っていない、弱いくせに変な捨て牌・鳴きをする一松、たぶん鳴いていく過程で役ができることを期待しているんじゃないかなあ、と。混一色(ホンイーソー、萬子、筒子、索子のうち一種類と、字牌のみで手を作る)にするのか対々和とか、できないかなあ……あっ鳴ける牌が来た、どっちの役もまだできる確率は低いけど、とりあえず鳴いておこう、鳴いてるうちにどっちかできるかもしれない、あっでもどっちにしよう……などと迷っているうちに不可解な鳴きになり、迷ってるから捨て牌もわけわかんなくなる。
麻雀を覚えたて、というか、ルールブック片手に打っている子供のようだ……たぶんですが、べつに一松はオカルト能力者ぶりたくて不可解な捨て牌・鳴きをしているわけではなく、普通に迷ってどうしたらいいかわかんなくて、そうなってしまうんだと思います。
弱い。麻雀としてとても弱いし、そしてメンタルも弱い。ちゃぶ台返しはやめよう、雀荘でやったら出禁どころじゃ済まないぞ。一松は麻雀はじめギャンブルのやり方というか楽しみ方をおそ松兄さんに教わったらいいんじゃないかな、と思うんですが、もともとの性格が向いてないんだろうなあ……


・カラ松:「おれは手役アーティスト。妥協した和了りに意味はない。満貫?跳満?メンチン?ノンノン。倍満すら聴牌とらずの役満縛り。ゆえに……(チョロ松「ツモ」)毎回ツモられ貧乏。不和了のファンタジスタ カラ松!」

※追記:まず「役満」の説明してなかった!役満とは、麻雀の役のなかで最高得点のもののことを指します。作るのが非常に難しく、和了れれば子で32000点、親で48000点です。振り込めばまあ飛びます。比較的出やすい役満に、四暗刻(スーアンコー、鳴かずに手牌をすべて刻子で揃える)、大三元(白發中をすべて3枚揃える)などがあり、滅多に出ない役満に九蓮宝燈(チューレンポウトウ、1112345678999+何か(なんでも可)で手役を作る)、天和(親が配牌時にすでに3枚×4セットとアタマ2枚(形は何でも可)が完成していること)などがあります。

ちょっとカラ松兄さん……なにやってるの……
手役があまりに綺麗だったんで、画像化しました。

三萬四萬五萬六萬七萬四索五索六索五筒六筒七筒八筒八筒ツモ二萬
最初の手がこれ。
門前ツモ、タンヤオ、ピンフで和了っています。きれいな形です。が、カラ松兄さんはここで和了りを宣言しない。
一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒九筒西西ツモ七筒
次がこれ。これも門前ツモ、混一色で和了っています。が、やはりカラ松兄さんは和了り宣言をしない。
一索一索二索二索三索三索四索四索六索六索六索八索八索ツモ發
そしてこれはツモッてきた發では和了れませんが、リーチをかけずとも清一色(チンイーソー、一つの種類の牌だけで手作りすること。メンチンというのは鳴かずに清一色を作ることです)、一盃口(イーペーコー、1m1m2m2m3m3mのように同じ牌で順子を2組作る役)で跳満(親なら18000点、子なら12000点)確定のめちゃめちゃ綺麗で強い手です。……が、カラ松兄さんはそれでは満足しない。ここでは1sを落として緑一色(リューイーソー、名前の通り、緑色の牌だけで手を作る役満)を目指すのでしょう。
つまり、カラ松兄さんは、どんなに綺麗な手ができて、点数が高くても、テンパイしていて和了り牌ツモッてきても和了らず、あくまで役満以外では和了らない、ということです。当然役満なんて滅多に和了れるものではなく、カラ松兄さんは勝つどころか飛ばされて終わっています。
……バカじゃないの!?バカだけどめちゃくちゃカッコいいな!!!!
まあここまでヤバいタイプはいないにせよ、綺麗な手しか嫌だというタイプの人はいるんですよね。まあ跳満確定の手を崩して役満縛りなんて人は見たことないですけど(とはいえ最後の手だったら緑一色を目指すのはアリだと思います)。
で、上の画像の通り、カラ松兄さん、綺麗で強い手をテンパるどころか和了ってるんですよ。でも、配牌の時点から狙って手作りしていってむりやりに目指せる役満なんて国士無双(コクシムソウ、萬子、筒子、索子それぞれの1・9と字牌すべてを揃える)くらいで、ほかに目指そうとして目指すなら大三元(ダイサンゲン、白・發・中それぞれを刻子で揃える)、や大四喜(ダイスーシー、東西南北それぞれの字牌を刻子ですべて揃える)、字一色(ツーイーソー、字牌だけで手を作る)なんかで、けどもちろん役満なのでそう簡単に望む牌が来るものではなく、意図して目指していたら手牌がめちゃくちゃになると思うんですよ。でも、カラマツ兄さんの手はものすごく綺麗です。メンタンピンや混一色、清一色でテンパイまで持っていって、しかも和了り牌まで引いています。だから、カラ松兄さんは「配牌で役満が無理そうなら一応普通の手作りをする」かつ「引きが強い」、けれど「役満以外には絶対に和了らない」ということになる。……引きが強くて、綺麗な手作りをしておいて、でも高い理想があるから和了らないってなに?高すぎる理想、ちょっと下ろそうよカラ松……理想をかかげることは立派だけど、実益に手を伸ばすのは悪いことではないんだよ……

※追記:手牌の綺麗さにばかり目をとられて大切なことを見逃していた。カラ松、振り込んで飛ぶのではなく「ツモられ貧乏」なんですよね……だから、「配牌から役満が目指せなそうならとりあえず普通の手を作る」「引きが強い」、そして、かつ「他家に振り込まない」ことになる。他家がリーチをかけたりテンパった気配があったら、綺麗にオリているということになります。ひとつ後の記事で無双モードのおそ松兄さんについて書き、彼の信念と思想が表れているなあと思ったのですが、ここでもカラ松兄さんの生き様を感じることができる……


という感じで、この打ち筋から六つ子の強さを考えると、十四松>>チョロ松>トド松>カラ松>おそ松>>>一松十四松>>>チョロ松>トド松>おそ松>>>一松=カラ松※追記:カラ松兄さんが「ツモられ貧乏」であることに気づいて順番を変えました……カラ松兄さんは振り込まない……、という感じかなあ、と思います。十四松はチョンボで絶対攻撃時間が終わった後、得た点数を保持すれば勝つだろう。チョロ松はツモ和了りできるなら普通に強い。一松は普通に弱いし、カラ松はテンパっても普通の手だと絶対和了らないから……たぶんこんな感じ。おそ松兄さんの打ち方はそんなに弱くないと思うんだけど、飛んでるしなにより「オーラス知らず」って言われてるから……


*松野家麻雀*
で、後半めちゃくちゃになった松野家麻雀ですが、おそ松兄さんが脅威の強さを見せました。おそ松兄さんも十四松的なオカルト要素持ってるのかな……?なにかスイッチ入ると、引きがめちゃくちゃ強くなるんでしょうか。いやだってあんた、50042本場って。麻雀は親が和了ると連続でまた親を続けられると最初のほうに説明した気がしますが、親が和了って続くことになった場合、一本場、二本場、と場が増えていきます。なので、おそ松兄さんは50042回和了った、あるいはテンパイしたということになります。ちなみにこれを連荘と言いますが、ローカル役満に八連荘というものがあり、8回連続で和了ったらそれはもう役満扱いです。
半荘一回を仮に12局と仮定して、換算すると、50042局で半荘4170回分。半荘一回35分だと仮定すると、50042本場にたどり着くには2432時間かかります。えーと、101日ですね……いくらニートだからって六つ子たちは一体何日不眠不休の連続で麻雀をやり続けているのか。そこはもうなんか異空間ではないのか。そりゃ弟たちの頭もおかしくなるわな……むしろそこで正気だったおそ松兄さんってなに?大丈夫?????
ちなみに東一局○○本場と言えば、阿佐田哲也の『東一局五十ニ本場』という有名な作品があります。



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というわけで、『おそ松さん』21話、「麻雀」の解説と、考察に見せかけた妄想を……つらつらと……書いてみました……いかがでしたでしょうか……麻雀を知らない方にも知っている方にもおもしろいものを、と思った結果中途半端になってごちゃごちゃしてしまいました……なんか、あの……わからないところ、あるいはおかしいところがあればついったーなどでお気軽にお訊きください……

麻雀回、ただでさえ戯画化されている六つ子の麻雀の打ち筋を描くことによって、さらに戯画化されていてとてもよくできた回だったと思います。麻雀を知らない方にも、なんかよくわからないけど雰囲気的なものは伝わったんじゃないでしょうか、どうだろう……
これをきっかけに松を観ている!女性の方が!麻雀に興味を持ってくださったらいいなと!思います!!麻雀って楽しいよ!!ネットで初心者向けのルール解説ページがいくらでもありますし、入門書もたくさん出ているので、興味を持ったらあなたもさあ今日から麻雀!
ちなみにわたしは高校生のときに麻雀に興味を持ち、井出洋介さんというプロ雀士の方が書かれた入門書と、役満DSというニンテンドーDSのソフトで麻雀を覚えました。完全に独学だったので、がんばったなわたし……と言いたい……
友達に麻雀打てる人がいたら、教えてもらいつつ、入門書を一冊読むのが一番いいかな、と思います。簡単なルールを覚えたら、ネットでやってみましょう。無料で打てるサイトやアプリが今はたくさんあるよ!
ちなみにわたしはMJモバイルというスマホアプリで毎日毎日毎日麻雀して遊んでいます。MJ、配牌とかツモに偏りを感じず、自動卓でやるリアル麻雀にかなり近いと思うんだけど……どうかな……
あとわたしはおそ松兄さんタイプです。全ツッパとまではいかないしオリるときはきっちりオリるけど、基本は強気です。なのでおそ松兄さんにシンパシーだよ。
あと麻雀マンガで個人的におもしろくておすすめなは『兎-野性の闘牌-』と『哲也-雀聖と呼ばれた男』なんですが、ひとつ前の記事に書いた『咲-saki-』もいいよ!一般的な麻雀マンガと雰囲気が大きく違う、高校生の女の子たちが百合百合しながら全国大会を戦うお話です。アニメ化もされているので、ぜひ。

勢いに任せて書きすぎてどう締めたらいいのかわからないのですが、もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、ありがとうございました!松麻雀回でわからないところがあればいつでも聞いてください。解説してほしいという方がいらっしゃったら隣に行って解説したい。そんな思いがこの文章で伝わったのかどうかは……勢いに任せすぎたので、その辺はお察しください。すみません。

おそ松さんも麻雀も大好きだ!!!!!!!



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牌画像は麻雀サークル DAME雀さんの「手牌つく郎」まつセン牌画(26×19)版をお借りしました!想像を絶する便利さだった……ありがとうございます……